先日、The Okura Tokyoにて開催された「芭蕉布産地の喜如嘉(きにょか)より平良美恵子(人間国宝;平良敏子さんの義娘)さんをお迎えしてのトークショー」と、大倉集古館の展覧会「芭蕉布~人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」に行ってきました。
芭蕉布とは、バナナの仲間の糸芭蕉(植物)から手作りされる布のことです。
その特徴は、トンボの羽のように薄くて軽く、ハリがあり、身体に風をはらませてくれるそうです。
その工程は、糸芭蕉を育てる畑仕事(3年)から23もの工程(織りは工程の1%)から作り上げられることから、まぼろしの布と呼ばれています。
農学、数学、科学、物理学、、、あらゆる知恵と技術が結集しています(*_*)
百聞は一見にしかずです。
これほどの手間を惜しまず制作される芭蕉布の魅力を、作り手の平良美恵子さんは、「これほど清らかで美しい布はない」とおっしゃっていました。
手数と心が込められた喜如嘉の芭蕉布は、現代においても人を癒やす力があるようです。
↓「美しいキモノ」編集長
会場には、自然布のお着物の方が多かったようです。
わたくしは、竪絽(絽の目をたてに織り出したもの)の江戸小紋(五節句柄)に、紗の帯で伺いました。
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