社交の場での装いは、その場の調和が最も大切です。そのうえで、印象に残る魅力アップする着物を着てみるのはいかがでしょう。
その場、季節、自分に似合う着物の準備、着付け・和のヘアメイクなど、手間がかかっているからこそ、伝わるものがあります。
お若い方も人生経験を重ねた方も、自分らしく着物を纏った時、内面からの自信が貴女を最高に輝かせます。
貴女は、「何を着ますか?」
素敵な人がいる素敵な空間
仕事でのレセプションパーティーに、何を着る?
海外のフォーマルなパーティーに、何を着る?
パーティーの装いやアクセサリーの決まりごと、海外のパーティーでは、開催される時間によっても変わります。
流行もあるでしょう。
ご主人のお仕事にともなって長く海外生活をされた染織世界の第一人者「木村孝」さんは、「パーティーには、着物を着る」と決めていらっしゃったそうです。
着物は日本の民族衣装ですので、とても似合います。
その所作は、しぜんと淑やかになり、心は落ち着き、自信をもって振る舞えます。
時間の指定によるドレスの違いも流行も、着物は関係ありません。
季節感を表す趣向は、どんな高価なアクセサリーよりも貴女を印象付けます。
海外に行かれるときこそ、日本人としての誇りを持って、和の装いを楽しんでいただきたいと思います。
夫の同伴で参加する祝賀会に、何を着る?
ご自分が主役でなく、サポートの立場で参加される場においても、和装は最適です。
控えめでありながら、敬意をあらわし、華を添えることができます。
着物の柄、色彩、格、季節感、言葉少なでも、想いは伝わります。
50歳になったら、何を着る?
作家の林真理子さんが、「着物の悦び」のなかでこのように書かれています。
例えば私が、ラフなジーンズを穿いたら、隣の十八歳の女の子にまず負けてしまいます。全く負けてしまいます。洋服を着ても、おそらく私の横に二十歳のお嬢さんが立っていましたらまず私は負けてしまうと思います。
ところが、二十歳のほんとうにキレイな女の子でも光を失ってしまうのが着物です。そこに七十歳のおばあさんが現れて、本当に息を呑むような、実に心憎いばかりの配色で、袖口から見える長襦袢の色も着物に適っていてそのしぐさも美しい。するとその七十歳のおばあさんが二十歳の女の子に勝てるというのが、私は着物だというふうに思っております。
装いは、もちろん勝ち負けではありませんが、それほど、和装というものは、年齢を美に変えることができる唯一の衣類でしょう。
人生100年時代のちょうど折り返し点の50歳は、ご自分の20年後30年後がどんどん輝きを増し、年齢を重ねることが楽しみになる「着物」と真剣に向き合う適齢期です。