腰紐(こしひも)とは、着物の着付けで腰に締める紐のことです。
着物の裾の長さを決めたら、腰骨をストッパーにするイメージで、腰紐で着物を身体にそわせます。
名前は腰紐ですが、胸紐(襟を固定するための紐)にも腰紐を使います。
「腰紐1本の着付け」という言葉を聞いたことがあったから、腰紐は1本で大丈夫と思っていたという方もいらっしゃいますが、それはあくまでカジュアル着物を自分で着る場合ではないでしょうか。
着付けを他の人に頼む時(礼装用の重厚な着物を着る時)には、腰紐は4本ご準備なさると安心です。
さらにもう1本あると、補正やおはしょりの調整などにも使えます。
腰紐にはいろいろな種類があります。
モスリン(毛)の腰紐が一番ポピュラーです。
お気に入りの綿の布で自分で作るという方やゴムベルトの腰紐もあります。
シルク・モスリン・ポリエステル・コットンなど紐状の紐を腰紐にする場合は、脱いでまだ紐に身体の温かさが残っている間に紐を伸ばしながら畳むと、次回の着付けのときにシワのない腰紐を使うことができます。
シワのあるコロコロ状の紐は、身体に点であたりますが、シワの伸びた紐は面で身体に添うので、しっかり固定ができてしかも身体に優しいのです。
腰紐のたたみ方はこちらを参考になさってくださいね。
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