腰紐(こしひも)

腰紐(こしひも)とは、着物の着付けで腰に締める紐のことです。
着物の裾の長さを決めたら、腰骨をストッパーにするイメージで、腰紐で着物を身体にそわせます。
名前は腰紐ですが、胸紐(襟を固定するための紐)にも腰紐を使います。
「腰紐1本の着付け」という言葉を聞いたことがあったから、腰紐は1本で大丈夫と思っていたという方もいらっしゃいますが、それはあくまでカジュアル着物を自分で着る場合ではないでしょうか。
着付けを他の人に頼む時(礼装用の重厚な着物を着る時)には、腰紐は4本ご準備なさると安心です。
さらにもう1本あると、補正やおはしょりの調整などにも使えます。

腰紐にはいろいろな種類があります。
モスリン(毛)の腰紐が一番ポピュラーです。
お気に入りの綿の布で自分で作るという方やゴムベルトの腰紐もあります。

シルク・モスリン・ポリエステル・コットンなど紐状の紐を腰紐にする場合は、脱いでまだ紐に身体の温かさが残っている間に紐を伸ばしながら畳むと、次回の着付けのときにシワのない腰紐を使うことができます。
シワのあるコロコロ状の紐は、身体に点であたりますが、シワの伸びた紐は面で身体に添うので、しっかり固定ができてしかも身体に優しいのです。

腰紐のたたみ方はこちらを参考になさってくださいね。

伊與田(いよた) 利恵(としえ)

伊與田(いよた) 利恵(としえ)

日本の美意識を、現代に生きるエレガンスへ。 日本文化とエレガンスで、その人本来の品格を整える。

舞台・CM・テレビ・映画・婚礼など、多岐にわたる現場で着付けを担当してまいりました。

この道を志す原点となったのは、母の花嫁姿を収めたメイキングビデオです。着物をまとうことで生まれる美しさと、ご本人やご家族の心に残る感動に触れ、和装と美容の世界へ深く心を動かされました。

着物は、ただ身にまとう衣装ではありません。季節や場への敬意、相手を思いやる心が表れ、立ち居振る舞いや所作までも美しく整えてくれる、日本文化の粋です。

着付け師・美容師として装いを整えるとともに、マナー講師として、その装いにふさわしい振る舞いまでお伝えしています。外見だけを美しくするのではなく、その方の内側にある品格や魅力が、自然に表れるお手伝いをすることを大切にしています。

新しいことに心を開き、学びや出会いを楽しむことも、私の変わらぬ姿勢です。年齢を重ねるほどに深まる、その方らしい美しさを大切にしながら、着物を通して人生の節目や日々のひとときに、彩りと自信をお届けできましたら幸いです。

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