ファミリーヒストリー☆

本日は、ご親族の結婚披露宴にご出席されるお支度(ヘアアレンジ&メイクアップ&着付け)をいたしました。

動画や写真を駆使しながらお打ち合わせし、ご宿泊されているホテルに伺いました。
お祖母様がお母様のために多くのお着物をご用意なさっていらっしゃいました。
直接拝見したいと思うほど多くの素晴らしいお着物や帯の数々。
その中で、一番気になるとおっしゃるお着物に合わせてコーディネイトをいたしました。

クリームの色地に、藤や牡丹など花々が可憐に描かれた友禅の小振袖+木の風景がパステルカラーで綴られた綴れの袋帯+飛び絞りの帯揚げ+佐賀錦の帯締め
この季節にぴったりなコディネイトになりました。
なによりお母様が「24歳の時に初めて着て、それから2度ほど着たかしら」と、ご自分の娘時代を思い出しながら、娘様のお着物姿にお喜びでした。

 

自分の着物を娘が着るのを喜ばれるお母様のお姿は、いつも目にする光景ですが、単に娘が着ているということ以上に、自分のために自分の母親がどんな想いで用意してくれたかというところにまで想いが至るのでしょう。
着物を身に纏うとは、長い年月の流れの中に続いていくご家族の想いも纏えるのです。

伊與田(いよた) 利恵(としえ)

伊與田(いよた) 利恵(としえ)

「KIMONO IYOTA」和装スタイリスト
着付け師
着付け講師
美容師
フォーマルウエアマイスター
骨格スタイルアドバイザー
美塾プロデュースナチュラルメイクアップアーティスト
WPA協会認定プロフェッショナルプランナー
和婚アカデミーマスター

わたくしは、七五三の御祝着から花嫁衣装、年齢でいうと幼児から88歳の方までに、着物をお着せしてきました。
思い返せば着付け師になるという夢の種は、幼い頃に見た母の花嫁姿メイキングの8ミリビデオによって、わたくしの心に蒔かれていました。
しかし、その種は芽を出すことなく、自分自身もその種に気づくことなく、長い年月を主婦として暮らしてきました。
そして、子供の手が離れた頃に通っていた着付け教室で、外国人留学生に振り袖を着せるという海外交流事業に参加することとなりました。
自分の振り袖姿を見た時の飛び上がるように大喜びをする外国人留学生達を目にした時、わたくしができることで、こんなにも喜びを感じていただけることがあったのだと、感激し、その日から、その笑顔が忘れられなくなりました。
そのこともきっかけのひとつとなり着付け師となり、着付けを仕事としてするようになりました。
そうした中で、和装はヘアアレンジやメイクアップも含めたトータルビューティーが重要であるとの実体験から、美容師の免許を取得し、ヘアアレンジやメイクアップの学びも深めてまいりました。
よりお客様の着物姿が素敵に輝きますようにとの想いを込めて日々精進しております。
これまでの学びの中で得た知識と技術、加えてわたくしの実体験が皆様のお役に立てれば嬉しく思います。

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