半衿(はんえり)

半衿は、着物の下に着る「長襦袢」(ながじゅばん)の衿に縫い付けて、着物の衿が汚れるのを防ぐ役目とともに、衿元を彩る役目をしています。
絹や麻、ポリエステルなどの素材でできています。
既婚女性のフォーマル着物に合わせるものは、白(刺繍は、白糸・金銀糸)です。
振袖に合わせるものは自由度が高くなりタブーは無くなってきていますが、やはりシチュエーションに合わせることは必要でしょう。

半衿は、見える面積はすくないけれど、顔に最も近く、お洒落のポイントにもなる、実は重要な部分です。
特に季節感は、大切にしてださい。
フォーマルな場やお茶会などにはもちろんのこと、おしゃれ着物の場合も気は抜けません。

おしゃれで便利な半衿としてオススメなのが、一年を通して使えるレースやビーズの半衿です。
注意点としては、やはりフォーマルな場やお茶会には不向きということを知っておいてくださいね。
夏に涼しい麻の半衿もカジュアル用です。
夏のフォーマル着物には、隙間を作って織られた絽の半衿をあわせてください。

既製品の長襦袢や、誂えた長襦袢にも最初は半衿は取り付けられていることが多いです。
長襦袢がポリエステルなどの素材の場合は、半衿を付けたまま洗濯機で洗ってもよいですが、通常は、身体に直接接する半衿のみを取り外して洗濯をします。
次回着るときには、必ず半衿を付けてくださいね。
半衿には、衿を形作る衿芯を通す役割もあるからです。
ついつい、当日付けてないことに気がついて、慌ててしまうということが起こりがちです^^;
慣れないと難しい&面倒と思ってしまう半衿を縫い付ける作業が、相手のことを思い浮かべながらの心豊かな時間になりますように☆

 

伊與田(いよた) 利恵(としえ)

伊與田(いよた) 利恵(としえ)

「KIMONO IYOTA」主宰
着付け師
着付け講師
美容師
お仕事きものコンシェルジュ
フォーマルウエアマイスター
骨格スタイルアドバイザー
美塾プロデュースナチュラルメイクアップアーティスト
WPA協会認定プロフェッショナルプランナー
和婚アカデミーマスター

わたくしは、七五三の御祝着から花嫁衣装、年齢でいうと幼児から88歳の方までに、着物をお着せしてきました。
思い返せば着付け師になるという夢の種は、幼い頃に見た母の花嫁姿メイキングの8ミリビデオによって、わたくしの心に蒔かれていました。
しかし、その種は芽を出すことなく、自分自身もその種に気づくことなく、長い年月を主婦として暮らしてきました。
そして、子供の手が離れた頃に通っていた着付け教室で、外国人留学生に振り袖を着せるという海外交流事業に参加することとなりました。
自分の振り袖姿を見た時の飛び上がるように大喜びをする外国人留学生達を目にした時、わたくしができることで、こんなにも喜びを感じていただけることがあったのだと、感激し、その日から、その笑顔が忘れられなくなりました。
そのこともきっかけのひとつとなり着付け師となり、着付けを仕事としてするようになりました。
そうした中で、和装はヘアアレンジやメイクアップも含めたトータルビューティーが重要であるとの実体験から、美容師の免許を取得し、ヘアアレンジやメイクアップの学びも深めてまいりました。
よりお客様の着物姿が素敵に輝きますようにとの想いを込めて日々精進しております。
これまでの学びの中で得た知識と技術、加えてわたくしの実体験が皆様のお役に立てれば嬉しく思います。

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